FOMC・日銀会合と5連休——今週の投資カレンダー

2026年9月は、FOMC、日銀の金融政策決定会合、そしてシルバーウィークの5連休が、わずか1週間ほどの間に立て続けに控えている珍しい週です。加えて9月14日にはAI開発減速論をきっかけとした世界的な株安も起きたばかりで、市場のボラティリティが意識されやすい地合いが続いています。

この記事では、それぞれの会合や連休の日程を時系列で整理し、投資家として何を確認しておくべきかの全体像をまとめます。会合の結果がどうなるか、市場がどう反応するかを予測するものではありません。あくまでカレンダーの整理に徹します。


今週〜来週のスケジュール一覧

まずは日程を時系列で並べておく。

日程イベント補足
9月15日(火)FOMC初日米国時間
9月16日(水)FOMC声明発表(米国時間午後2時)、ウォーシュFRB議長記者会見(同午後2時30分)経済見通し(SEP)・ドットチャートも公表
9月17日(木)日銀金融政策決定会合 初日
9月18日(金)日銀金融政策決定会合 結果発表(午後)
9月19日(土)〜20日(日)通常の週末シルバーウィーク前半
9月21日(月)敬老の日祝日
9月22日(火)国民の休日敬老の日と秋分の日に挟まれた祝日法上の休日
9月23日(水)秋分の日祝日、シルバーウィーク最終日
10月29日(木)〜30日(金)日銀金融政策決定会合(次回)参考として記載

FOMC → 日銀会合 → 5連休、という順番で立て続けにイベントが並んでいることが分かる。特に5連休は9月19日(土)から23日(水)までの5日間で、株式市場としては連休前の最終営業日が9月18日(金)、つまり日銀会合の結果発表と同じ日になる点も押さえておきたい。


FOMC(9月15日〜16日)で確認しておきたいこと

FOMCは米国の金融政策を決める会合で、年8回開催される中でも今回は経済見通し(SEP)とドットチャートが公表される「重要会合」にあたる。声明とドットチャートに加えて、ウォーシュFRB議長の記者会見のトーンも市場が注目するポイントだ。

背景として、2026年夏以降はインフレ率がFRBの目標である2%を上回る状況が続く一方、雇用統計には減速の兆しも出ている。8月のジャクソンホール会議でウォーシュ議長がインフレ抑制を重視する姿勢を示したことを受けて、市場では利上げ観測が高まっている。ただし、これはあくまで会合前の「観測」であり、実際にどう判断されるかは会合当日の発表を確認するしかない。

FOMCがなぜ日本株にまで波及するのか、為替・長期金利・リスク心理という経路の基本を整理した記事としてFOMC・米金利と日本株も参考にしてほしい。


日銀金融政策決定会合(9月17日〜18日)で確認しておきたいこと

FOMCの結果を受けた翌日から、日銀の金融政策決定会合が始まる。結果発表は9月18日(金)午後の予定で、シルバーウィーク前の最終営業日と重なる。

日銀会合では、政策の維持・変更の有無に加えて、展望レポートでの物価・成長見通しの修正や、総裁会見のトーンがチェックポイントになる。日銀の金融政策が株価にどのような経路で波及するか(利上げ局面で銀行株が買われやすく、高PERのグロース株には逆風になりやすいといった基本パターン)は日銀の金融政策と株価で整理している。なお日銀の次回会合は10月29日(木)〜30日(金)に予定されている。


シルバーウィーク(9月19日〜23日)の5連休について

2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から9月23日(水)までの5連休となる。敬老の日(9月21日・月)と秋分の日(9月23日・水)に挟まれた9月22日(火)が、祝日法の規定により「国民の休日」として休日になるためだ。

このパターンの成立は2015年以来11年ぶりで、次回は2032年と推算されている。それだけ珍しい巡り合わせであるため、「今年は特に長い連休がFOMC・日銀会合の直後に控えている」という点は、スケジュール感として押さえておく価値がある。

長期の連休は市場が休場になる期間が続くため、その間に海外市場で大きな材料が出た場合、連休明けにまとめて反応が出やすいという性質がある。これは今回の連休に限った話ではないが、FOMC・日銀会合という重要イベントの直後に控えている点で、例年以上に意識しておきたいポイントだ。


直近の地合い:9月14日のAI関連株急落

このスケジュールを控える直前の9月14日には、AI開発減速論をきっかけに世界のAI関連株が急落する出来事があった。ソフトバンクグループなどの急落が象徴的だったこの日の値動きについては、AI減速論・原油高・中東情勢の連想ゲームで複合的な要因の連鎖を整理している。

このように、ボラティリティが高まりやすい地合いのままFOMC・日銀会合・連休というイベントの重なりに入っていくことになる。個々の材料がどう収斂したかの詳しい振り返りは9月14日の複合要因を振り返る記事も参照してほしい。


投資家として押さえておきたいポイント

会合の結果や市場の反応を予測することはできないが、日程が事前に分かっているイベントである以上、準備しておける点はいくつかある。

1. イベントの順番と日程を把握しておく

FOMC(9/15〜16)→ 日銀会合(9/17〜18)→ 5連休(9/19〜23)という順番と、それぞれの発表・会見の時間帯を事前に押さえておくと、値動きの理由を後から整理しやすくなる。日銀の会合スケジュール自体をより詳しく確認したい場合は日銀会合の年間スケジュールも参考になる。

2. 連休前はポジションの状態を確認する

5連休の間は日本市場が休場になる一方、海外市場は通常通り動く期間もある。連休中に持ち越すポジションがある場合、自分がどのようなリスクを抱えたまま休場に入るのかを、連休前に一度確認しておくと安心につながる。具体的なポジション管理の考え方は別記事に譲るが、まずは「何を持ち越すか」を把握しておくことが出発点になる。

3. 一つの発表結果だけで結論を急がない

FOMC・日銀会合とも、結果そのものだけでなく市場の事前予想とのギャップが値動きの大きさを左右しやすい。想定通りの結果でも「織り込み済み」として反応が限定的なこともあれば、想定外の内容で大きく振れることもある。どちらの場合でも、一回の発表だけで長期的な投資方針を変える必要は基本的にない。


まとめ

  • 2026年9月は、FOMC(9/15〜16)、日銀会合(9/17〜18)、シルバーウィーク5連休(9/19〜23)が立て続けに控える週
  • FOMCは声明・SEP・ドットチャートが揃う重要会合で、9月16日午後2時に声明、午後2時30分からウォーシュ議長の記者会見が予定されている
  • 日銀会合の結果発表は9月18日午後の予定で、連休前最終営業日と重なる
  • シルバーウィークは9月22日が「国民の休日」になることで5連休となる珍しい年で、この並びは11年ぶり、次回は2032年と推算されている
  • 直前の9月14日にはAI関連株の急落もあり、ボラティリティが高まりやすい地合いでこの週を迎えている
  • 会合の結果や市場の反応を予測するのではなく、日程を把握し、連休前にポジションの状態を確認しておくことが基本的な備えになる

FOMCと日銀会合という二大イベントが立て続けに控え、そのままシルバーウィークの5連休に入っていく2026年9月は、例年以上にスケジュール管理を意識しておきたい週といえる。


※本記事は2026年9月16日時点で確認できるスケジュール情報を基にした一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。会合の結果や市場の反応を予測するものではありません。日程は変更される場合があるため、最新情報は日本銀行・FRBの公式発表でご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

よくある質問

2026年9月のFOMCと日銀会合はいつ開催されますか?

FOMCは米国時間9月15日(火)〜16日(水)に開催され、声明は9月16日午後2時、ウォーシュFRB議長の記者会見は午後2時30分から予定されています。日銀の金融政策決定会合は9月17日(木)〜18日(金)に開催され、結果は9月18日午後に発表される予定です。

今回のFOMCで利上げがあるかどうかは分かりますか?

本記事の時点では会合の結果は出ていないため、利上げの有無や日銀の判断を予測することはできません。8月のジャクソンホール会議でウォーシュ議長がインフレ抑制重視の姿勢を示したことで市場の利上げ観測は高まっていますが、実際の決定は会合当日の発表を確認する必要があります。

シルバーウィークが5連休になるのはなぜですか?

2026年は敬老の日(9月21日・月)と秋分の日(9月23日・水)の間に挟まれた9月22日(火)が、祝日法の規定により「国民の休日」として休日になるためです。その結果、9月19日(土)〜23日(水)まで5連休となります。この並びの成立は2015年以来11年ぶりで、次回は2032年と推算されています。

FOMC・日銀会合が5連休の直前に重なることで、何に注意すればよいですか?

会合結果への市場の反応を消化しきれないまま連休に入り、値動きを引きずりやすくなる可能性がある点には注意が必要です。ただしこれは値動きの方向を予測するものではなく、連休前後は普段よりスケジュールを意識した準備をしておくと安心という程度の一般的な注意点です。

戦略太郎 @kabu_strategy_g

医学生 × 個人投資家 × 個人開発者。日本株の需給・信用取引を中心に売買しながら、 相場の「しくみ」を数字で検証する記事と、投資計算ツールをNext.jsで開発・公開しています。