株カレンダー
日本株の1年を週ごとに区切り、その時期に起きやすいこと・見るべきサイン・立ち回りを「型」としてまとめたカレンダーです。 あわせて毎週、日経平均・TOPIX・ドル円・金利が実際にどう動いたか、どんなサプライズがあったかを記録し、型が当たったかを答え合わせしていきます。 アノマリーは「そうなりやすい」という傾向で、毎年そのとおりになるわけではありません。投資判断はご自身でお願いします。
今週(10月第2週・8〜14日)
10月:荒れる底打ち
イベント
- 7-9月期決算の先行発表
- オプションSQ(第2金曜)
診断
- 悪決算でも下がらない → 底打ち(買い)
- 好決算でも上がらない → まだ調整継続
立ち回り
- 出尽くしを確認した銘柄から押し目買い
- 決算ギャップの初動だけ取る
次の週(10月第3週):7-9月期決算のピーク、米国企業決算の本格化
振り返りログ
記録した週 4週のうち、型どおり 1・一部当たり 3・外れ 0。 週間騰落率は前週末の終値との比較です。
- 10/133連休明け。休場中の米国市場とSOX指数をまとめて織り込む
- 10/14ASML 7〜9月期決算(予定)
- 10/15TSMC 決算(予定。公式カレンダーでは未確認)
見どころ:型では「悪決算でも下がらない → 底打ち」「好決算でも上がらない → まだ調整継続」を見る週。今年は半導体の先行決算(ASML・TSMC)がそのリトマス試験紙になる。
- 日経平均が68,000円台を保てるか(10/2終値は68,309円)
- NT倍率(日経平均÷TOPIX)が16.8前後からさらに上がるか、下がるか
- 米10年債利回りが5.2〜5.4%のレンジを上に抜けるか
- ASML・TSMCで設備投資の見通しが上がるか、据え置きか
- 日経平均(週間)
- 69,031円 +1.06%
- TOPIX(週間)
- 4,104.81 +0.34%
- NT倍率
- 16.70 → 16.82
- ドル円
- 158円台前半でほぼ横ばい
- 米10年債利回り
- 10/7に一時5.36%台(2002年4月以来の高水準)
- 日本10年債
- 新発10年債の表面利率が3.1%に(1996年以来の高さ)
- 10/6日経平均が70,683円で引け、この週の高値
- 10/6サプライズ10年国債の表面利率を3.1%に引き上げ。約30年ぶりの高さ
- 10/7サプライズ米10年債利回りが一時5.36%台。原油高と景気の強さでインフレ警戒
- 10/8サプライズFOMC議事要旨で、9月会合は参加者19人全員が利上げを支持していたことが判明
- 10/8サプライズOpenAIの年換算売上見通しが市場の想定(約700億ドル)を下回る約500億ドルと報じられ、米国でナスダック1.25%安、半導体ETF(SMH)2.8%安
- 10/9オプションSQ。日経平均は11円安、TOPIXは13ポイント高と、下げは値がさ株に集中
答え合わせ:型の「10月ショックへの警戒」は、暴落にはならず週間では日経+1.1%。ただし10/6の高値(70,683円)から3日続落し、米金利の急上昇とAI投資への疑問という「ショックの火種」ははっきり出た。日経がTOPIXより強く、NT倍率は16.70→16.82に上昇。型の診断どおり海外勢・値がさ株主導の相場。
→ 今年の10月の主役は金利。米10年債5%台・日本10年債3%台という水準そのものが、値がさグロース株の重荷になっている。
- 日経平均(週間)
- 68,309円 +2.93%
- TOPIX(週間)
- 4,091.00 -0.91%
- NT倍率
- 16.07 → 16.70
- ドル円
- 158円台前半まで円安
- 9/289月の権利付き最終日
- 9/29権利落ち日。TOPIXは1.6%安
- 10/1サプライズマイクロン決算でAI需要の拡大が確認され、日経平均が2,203円高。TOPIXは+0.6%にとどまる
- 10/1日銀短観(9月調査)発表
答え合わせ:型どおり権利落ち日にTOPIXが下落(−1.6%)。一方で型にない大きな動きが10/1の日経2,203円高。TOPIXはほぼ動かず、日経だけが上がる海外勢・半導体主導の相場で、週間では日経+2.9%、TOPIX−0.9%と正反対になった。NT倍率は16.07→16.70へ急上昇。
→ 期末・権利落ちの需給(TOPIX側)と、米半導体決算の連想(日経側)は同じ週でも別々に動く。2つの指数を分けて見ないと診断を誤る。
9/21〜9/25一部当たり型: 9月第4週9/21〜9/23 シルバーウィーク(取引は24・25日の2日間) - 日経平均(週間)
- 66,364円 +2.07%
- TOPIX(週間)
- 4,128.59 +0.92%
- NT倍率
- 15.89 → 16.07
- 日本10年債
- 9/25に一時3.115%(約30年ぶりの高水準)
- 9/24連休明け。AI・半導体の値がさ株に買いが集まり、一時1,200円超高。中東の緊張緩和期待で原油安
- 9/25サプライズ新発10年国債利回りが一時3.115%。米金利上昇と原油高が波及
答え合わせ:連休で取引は2日だけ。型の第4週(権利付き最終日・期末)は日付の都合で翌週にずれた。連休明けは型の「GW・お盆明けのギャップ」と同じく、休場中の米国の流れを一気に織り込んで上げた。
→ 大型連休の週は、型の週区分より「休場明け初日」を基準に見る。
- 日経平均(週間)
- 65,019円 +1.57%
- TOPIX(週間)
- 4,091.14 +1.56%
- NT倍率
- 15.89 → 15.89
- ドル円
- FOMC前後で155円前後
- 金融政策
- FRBが0.25%利上げ(3.75〜4.00%、約3年ぶり)。日銀も9/18に1.25%程度へ利上げ
- 9/15日経平均63,484円。この週の安値(終値ベース)
- 9/17サプライズFOMCが全会一致で0.25%利上げ。年内もう1回の利上げを示唆
- 9/18日銀が政策金利を1.25%程度に引き上げ。利上げペースが最短3か月に加速
答え合わせ:型の「彼岸底: 9月中旬に安値」がほぼそのまま出た。9/11のメジャーSQ後も下げが続き、9/15に底を打ってから反発。日米の利上げが同じ週に重なったが、株価は利上げを織り込み済みとして上昇で応えた。
→ 利上げそのものより、「織り込み済みかどうか」で反応が決まる。
年間カレンダー(型)
第1週=1〜7日、第2週=8〜14日、第3週=15〜21日、第4週=22日〜月末。FOMCや日銀会合の日程は年によって変わるので、その年の公式日程で確認してください。
1月 年初・海外主導
- 主導権
- 海外投資家(日経平均)
- 為替
- 円安が進みやすい → 輸出株有利
- アノマリー
- January Effect(中小型株のリバウンド)、損出し売りの反動買い
- 有利
- 中小型株、輸出株(円安)
- 不利
- -
第1週(1/1〜1/7)
起きやすいこと
- 海外投資家が年初のアロケーションを決める
- ご祝儀相場で上がりやすいが実需は薄い
- 12月の損出し売りの反動で中小型株が急騰しやすい
診断
- 出来高増+日経強い/TOPIX弱い → 海外主導の先物買い
- 信用買い残が増加 → 個人の飛びつきが始まっている(警戒)
立ち回り
- 中小型株の短期リバウンド狙い(長期保有は避ける)
- 輸出大型株(円安メリット)を現物で仕込む
- 信用は様子見(まだ本格相場ではない)
第2週(1/8〜1/14)
起きやすいこと
- 機関投資家がまだ本格稼働していない(成人の日の連休)
- 方向感が定まらずレンジになりやすい
診断
- 出来高が少ない → 本格相場はまだ先
- 日経が一方的に上がる → 先物主導の踏み上げの可能性
立ち回り
- 無理に仕掛けない(罠になりやすい)
- レンジ上限で利確、下限で拾う
第3週(1/15〜1/21)
起きやすいこと
- 機関投資家が本格稼働
- 海外勢が「今年の日本株」をどう見るかが明確になる
診断
- 日銀会合後に円高 → 輸出株売り・内需株買い
- 出来高が急増 → 本格相場入り
立ち回り
- 会合前はポジション縮小
- 会合後の方向についていく(順張り)
第4週(1/22〜1/31)
イベント
- 米FOMC(月末)
- 10-12月期決算の先行発表(一部企業)
起きやすいこと
- 2月の決算相場を見越した先回り買い
- 月末のドレッシング(機関の化粧買い)
診断
- 信用買い残が急増 → 2月に調整リスク
- 出来高増+上昇 → 本格上昇の可能性
立ち回り
- 決算期待の先回り(2月第1週で利確する前提)
- 月末の化粧買いに短期で乗る
2月 決算相場の入口
- 主導権
- 海外投資家(日経平均)が継続
- 為替
- 円安継続 → 輸出株有利
- アノマリー
- 節分天井(2月上旬に高値)
- 需給
- MSCI定期見直し(指数リバランスによる機械的売買)
- 有利
- 業績好調株
- 不利
- 高PER株(材料出尽くし)
第1週(2/1〜2/7)
起きやすいこと
- 節分天井: 2月上旬に高値をつけやすい
- 1月に乗り遅れた個人が信用買いで飛びつく
- 10-12月期決算(3Q)の先行発表
診断
- 信用買い残が高水準 → 天井が近い
- 出来高減少+上昇 → だましの可能性
立ち回り
- 節分前後で利確を優先
- 新規の信用買いは避ける
- 決算発表銘柄は発表直後の初動だけ取る
第2週(2/8〜2/14)
イベント
- 10-12月期決算のピーク開始
- MSCI定期見直し(2月中旬)
起きやすいこと
- 決算を受けた銘柄選別が本格化
- MSCIリバランスで「ファンダ無関係の売買」が発生
診断
- 好決算なのに売られる → 材料出尽くし
- 決算が悪いのに買われる → MSCI組み入れ期待
立ち回り
- 決算ギャップを狙うなら初動のみ
- MSCI組み入れ候補をリバランス前に仕込む
第3週(2/15〜2/21)
起きやすいこと
- 決算と通期予想の修正を消化する調整
- 「彼岸底」に向けた下落圧力
診断
- 出来高減+下落 → 調整局面入り
- 信用買い残が減らない → さらなる下落リスク
立ち回り
- 無理に買わない(3月に向けた調整局面)
- 下がったら3月の権利取り候補をリストアップ
第4週(2/22〜月末)
起きやすいこと
- 3月の権利取り相場を見越した動き
- 高配当株・優待株に資金が向かい始める
診断
- 高配当株が上昇 → 権利取り相場入りのサイン
- 高配当株で信用買い残が増加 → 権利落ち後の急落に警戒
立ち回り
- 権利取り銘柄は「権利付き最終日の2週間前」までに仕込む
- 信用での権利取りは避ける(落ち後の急落リスク)
3月 最大の需給イベント(ボラティリティ最大)
- 主導権
- TOPIX(国内機関投資家)が一時的に主導
- 為替
- 期末レート確定で円高圧力 → 内需株有利
- アノマリー
- 彼岸底(3月中旬に安値)、配当・優待取り
- 需給
- メジャーSQ、年度末のポジション調整、ETF分配金の捻出売り
- 注意
- 日銀のETF買いがないため、下落時の買い支えがなく暴落リスクが最大
- 有利
- 高配当株、内需株(円高)
- 不利
- 成長株(年度末調整)
第1週(3/1〜3/7)
起きやすいこと
- 権利取り相場のピーク
- 高配当株・優待株に個人資金が集中
- 機関投資家はまだ本格的な調整前
診断
- 高配当株が急騰 → 権利取りの最終局面
- 出来高急増 → 個人の飛びつき買い
立ち回り
- 権利取り銘柄は「権利付き最終日の1週間前」までに利確
- 新規の飛びつき買いは厳禁
第2週(3/8〜3/14)
起きやすいこと
- SQに向けた先物の調整
- ETFの分配金捻出売り(機械的な売り)
診断
- SQ前に急落 → 先物の巻き戻し
- 出来高増+下落 → 機関の投げ(絶好の買い場になることも)
立ち回り
- SQ通過後に押し目買い(日銀買い期待は使えない)
- 信用買いは損切りライン厳守
第3週(3/15〜3/21)
イベント
- 米FOMC・日銀会合(3月中旬、日程は年により変動)
- 彼岸の入り(3/17頃)
- 春分の日(3/20頃)
起きやすいこと
- 彼岸底: 3月中旬に安値をつけやすい
- 彼岸底からのリバウンド
- 権利付き最終日が近づく
診断
- 出来高減+上昇 → 戻り売り優勢(本格反発ではない)
- 高配当株だけ強い → 権利取り最終局面
立ち回り
- 彼岸底(3/17前後)を狙った逆張り
- 権利取り銘柄は最終日の3営業日前までに全利確
第4週(3/22〜3/31)
イベント
- 権利付き最終日(月末の2営業日前)
- 権利落ち日(月末の1営業日前)
- 期末(3/31)
起きやすいこと
- 権利付き最終日: 配当・優待取りのピーク
- 権利落ち日: 高配当株・優待株が急落
- 機関投資家の期末ドレッシング
- TOPIX型ファンドのリバランス(機械的売買)
診断
- 権利落ち後の下げが小さい → 実需あり(押し目買い候補)
- 権利落ち後に急落 → 個人の投げ(さらに下落リスク)
立ち回り
- 権利落ち日は様子見
- 期末最終日の化粧買いに短期で乗る(翌日利確)
- 信用の期限(6か月)を確認
4月 新年度・リセット相場
- 主導権
- 国内機関投資家(TOPIX)→ 徐々に海外投資家(日経平均)へ
- 為替
- GW前で方向感なし
- アノマリー
- 新年度効果(4月特有の買い)
- 需給
- 機関投資家の新規資金、自社株買い発表の増加
- 有利
- 好決算株、自社株買い発表株
- 不利
- -
第1週(4/1〜4/7)
イベント
- 新年度初日(4/1)
- 日銀短観(3月調査、4月初旬)
- 米国雇用統計(第1金曜)
起きやすいこと
- 機関投資家の新規資金が流入
- 本決算発表の先行組が登場
- 3月の権利落ち銘柄のリバウンド確認
診断
- 出来高増+上昇 → 新年度相場の本格スタート
- 高配当株が戻らない → 実需なし(避ける)
立ち回り
- 権利落ち後に早く戻した銘柄を押し目買い
- 本決算を控えた銘柄の先回り買い(発表直前に利確)
第2週(4/8〜4/14)
起きやすいこと
- 保守的な通期予想が多い(会社側の習性)
- 実力を見極めた長期資金が入り始める
診断
- 好決算+保守的予想 → 期中の上方修正期待(買い)
- 悪決算 → 即売り(4月は容赦ない)
立ち回り
- 決算ギャップの初動だけ取る(持ち越さない)
- 通期予想が保守的な銘柄をリストアップ
第3週(4/15〜4/21)
診断
- 自社株買い+決算好調 → 下値が固い(押し目買い候補)
- 出来高減 → GW前の様子見ムード
立ち回り
- 自社株買い発表銘柄を拾う
- GW前にポジションを軽くする準備
第4週(4/22〜4/30)
起きやすいこと
- GW前のポジション調整(リスクオフ)
- 出来高減少、方向感なし
診断
- 出来高減+上昇 → GW明けに失速リスク
- 出来高減+下落 → GW明けにリバウンド期待
立ち回り
- GW前に信用ポジションを全決済
- 現物は保有継続でもOK
5月 Sell in May(海外勢のリスクオフ)
- 主導権
- 海外投資家(日経平均)が売り主導
- 為替
- GW前後で膠着、その後はどちらにも振れる
- アノマリー
- Sell in May、GWの薄商い
- 需給
- 決算集中による材料出尽くし売り、MSCI定期見直し
- 有利
- ディフェンシブ株(高配当・内需)
- 不利
- 高PER・テーマ株
第1週(5/1〜5/7)
起きやすいこと
- GWで休場 → 海外市場の影響を直接受ける
- GW明けにギャップが出やすい
診断
- GW前に急落 → 明けにリバウンド期待
- GW前に急騰 → 明けに失速リスク
立ち回り
- GW中はポジションを持たない
- GW明けの初動を見てから判断
第2週(5/8〜5/14)
イベント
- 本決算発表のピーク(最終組)
- MSCI定期見直し(5月中旬)
起きやすいこと
- 材料出尽くし売り: 好決算でも売られる
- MSCI組み入れ・除外の発表
診断
- 好決算なのに売られる → 典型的な出尽くし
- 出来高増+下落 → 海外勢のリスクオフ本格化
第3週(5/15〜5/21)
起きやすいこと
- Sell in Mayの本格化
- 高PER銘柄が特に売られやすい
診断
- 日経強い/個別弱い → 先物主導(実需なし)
- 信用買い残が減らない → まだ下落余地
立ち回り
- 高PER・テーマ株は避ける
- ディフェンシブ(高配当・内需)に資金シフト
第4週(5/22〜5/31)
起きやすいこと
- 6月の株主総会・中間配当を見越した動き
- 出来高減少、底値模索
診断
- 出来高減+下落 → 底が近い可能性
- 信用買い残が急減 → 投げが出尽くし
立ち回り
- 底を確認してから押し目買い
- 株主総会ラリー候補をリストアップ
6月 中間期・調整
- 主導権
- TOPIX(国内機関投資家)が一時的に主導
- 為替
- 中間期末で円高圧力 → 内需株有利
- アノマリー
- 欧州系ファンドの期末(6月末)
- 需給
- メジャーSQ、株主総会の集中、自社株買い発表のピーク
- 有利
- 自社株買い発表株、内需株(円高)
- 不利
- 成長株(中間期調整)
第1週(6/1〜6/7)
起きやすいこと
- 5月の下落からのリバウンド確認
- 株主総会ラリーの前哨戦
診断
- 出来高増+上昇 → リバウンド本格化
- 出来高減+上昇 → 戻り売り優勢
立ち回り
- リバウンドの初動に乗る(短期前提)
- 総会で自社株買いが期待できる銘柄を仕込む
第2週(6/8〜6/14)
診断
- SQ前に急騰 → SQ後に調整
- SQ前に急落 → SQ後にリバウンド
立ち回り
- SQ通過後の動きを見てから判断
- 総会での材料(自社株買い・増配)を狙う
第3週(6/15〜6/21)
イベント
- 米FOMC・日銀会合(6月中旬、日程は年により変動)
- 株主総会の集中
起きやすいこと
- 自社株買い・増配の発表ラッシュ
- 12月決算企業の中間配当取り
診断
- 自社株買い発表+上昇 → 好材料(押し目買い候補)
- 12月決算の高配当株が上昇 → 権利取り相場入り
立ち回り
- 自社株買い発表銘柄を拾う
- 12月決算の高配当株を権利付き最終日の1週間前までに仕込む
第4週(6/22〜6/30)
イベント
- 権利付き最終日・権利落ち日(12月決算企業の中間)
- 中間期末(6/30)
起きやすいこと
- 中間配当・優待取りのピーク
- 機関投資家の半期調整
- 欧州系ファンドの期末
- 権利落ち後の急落
診断
- 権利落ち後の下げが小さい → 実需あり
- 権利落ち後に急落 → 個人の投げ
立ち回り
- 権利取り銘柄は権利付き最終日の3営業日前までに全利確
- 権利落ち日は様子見
- 信用の期限を確認
7月 夏枯れの入口
- 主導権
- 不明確(海外・国内ともに夏休みモード)
- 為替
- 方向感なし
- アノマリー
- 夏枯れ相場、出来高の低下
- 需給
- 4-6月期決算(1Q)を受けた反応、ETF分配金の捻出売り(7月上旬)
- 有利
- 小型・テーマ株(個人主導)
- 不利
- 大型株(機関不在)
第1週(7/1〜7/7)
イベント
- 新半期初日(7/1)
- 米国雇用統計(第1金曜)
- 4-6月期決算の先行発表
起きやすいこと
- 6月の権利落ち銘柄のリバウンド確認
- 半期の方向性を探る動き
- 出来高は徐々に減少
診断
- 出来高増+上昇 → 夏枯れ前の最後の上昇
- 出来高減+横ばい → 夏枯れ入り
立ち回り
- 権利落ち後に早く戻した銘柄を押し目買い
- ポジションは軽めに
第2週(7/8〜7/14)
起きやすいこと
- 決算を受けた短期的な値動き
- ただしトレンドは続きにくい
診断
- 好決算でも上がらない → 夏枯れ相場入り
- 出来高減 → 本格的な夏枯れ
第3週(7/15〜7/21)
イベント
- 米国企業決算の本格化
- 週次オプションSQ(毎週金曜)
起きやすいこと
- 米国決算の影響を受けやすい
- 小型株・テーマ株に個人資金が向かう
診断
- 小型株だけ動く → 個人主導の仕手相場
- 大型株が動かない → 機関は夏休み
立ち回り
- テーマ株の短期トレード(損切り厳守)
- 大型株は避ける
第4週(7/22〜7/31)
診断
- 出来高減+横ばい → 完全な夏枯れ
- 急騰・急落 → 仕手筋の仕掛け(罠)
8月 夏枯れピーク(逆張り好機)
- 主導権
- 個人投資家(機関・海外は不在)
- 為替
- 薄商いで乱高下
- アノマリー
- お盆休み、薄商いでの急騰・急落
- 需給
- MSCI定期見直し(8月中旬)
- 有利
- 小型・テーマ株(個人主導)
- 不利
- 大型株(機関不在)
第1週(8/1〜8/7)
診断
- 急騰・急落が起きやすい → 薄商いの罠
- 出来高が極端に少ない → 手を出さない
第2週(8/8〜8/14)
イベント
- お盆休み(8/13〜8/16頃、東証は営業)
- MSCI定期見直し(8月中旬)
起きやすいこと
- 国内勢が不在 → 海外市場の影響を直接受ける
- MSCI組み入れ・除外の発表
診断
- お盆前に急落 → 明けにリバウンド期待
- お盆前に急騰 → 明けに失速リスク
立ち回り
- お盆中はポジションを持たない
- MSCI組み入れ候補をリストアップ
第3週(8/15〜8/21)
診断
- お盆明けにギャップアップ → 売り
- お盆明けにギャップダウン → 買い(逆張り)
立ち回り
- 逆張りの好機(短期前提)
- ジャクソンホール前にポジション縮小
第4週(8/22〜8/31)
起きやすいこと
- 金融政策の転換点になることが多い
- 9月相場の方向性が決まる
立ち回り
- 会議後の方向についていく(順張り)
- 9月相場に向けて準備
9月 転換点(第2の需給ピーク)
- 主導権
- TOPIX(国内機関投資家)が一時的に主導
- 為替
- 中間期末で円高圧力 → 内需株有利
- アノマリー
- 彼岸底(9月中旬に安値)、米系ファンドの期末
- 需給
- メジャーSQ、中間配当・優待取り
- 注意
- 3月と同様、日銀のETF買いがないため下落時の買い支えがない
- 有利
- 高配当株、内需株(円高)
- 不利
- 成長株(中間期調整)
第1週(9/1〜9/7)
起きやすいこと
- 夏枯れ明けで機関投資家が戻る
- 秋相場の方向性を探る動き
診断
- 出来高増+上昇 → 秋相場の本格スタート
- 出来高増+下落 → 調整局面入り
立ち回り
- 夏に下げた銘柄の押し目買い
- 中間配当・優待取り候補をリストアップ
第2週(9/8〜9/14)
診断
- SQ前に急落 → SQ後にリバウンド期待
- 日銀会合後に円高 → 輸出株売り・内需株買い
第3週(9/15〜9/21)
イベント
- 米FOMC・日銀会合(9月中旬、日程は年により変動)
- 彼岸の入り(9/20頃)
- 中間期見通し修正の発表
起きやすいこと
- 彼岸底: 9月中旬に安値をつけやすい
- 中間配当・優待取りの動きが本格化
診断
- 出来高増+下落 → 彼岸底(押し目買い候補)
- 高配当株が上昇 → 権利取り相場入り
立ち回り
- 彼岸底(9/20前後)を狙った逆張り
- 中間配当・優待取り銘柄を権利付き最終日の2週間前までに仕込む
第4週(9/22〜9/30)
イベント
- 権利付き最終日(月末の2営業日前)
- 権利落ち日(月末の1営業日前)
- 中間期末(9/30)
起きやすいこと
- 中間配当・優待取りのピーク
- 機関投資家の中間期調整
- 権利落ち後の急落
診断
- 権利落ち後の下げが小さい → 実需あり
- 権利落ち後に急落 → 個人の投げ
立ち回り
- 権利取り銘柄は権利付き最終日の3営業日前までに全利確
- 権利落ち日は様子見
- 信用の期限を確認
- 10月の秋相場に向けて準備
10月 荒れる底打ち
- 主導権
- 海外投資家(日経平均)が再び主導
- 為替
- 年末に向け円安傾向 → 輸出株有利
- アノマリー
- クラッシュ月(歴史的暴落が多いが、底打ちの月でもある)
- 需給
- 7-9月期決算(2Q)への期待と不安
- 有利
- 悪材料出尽くし株、輸出株(円安)
- 不利
- -
第1週(10/1〜10/7)
イベント
- 新半期初日(10/1)
- 日銀短観(9月調査、10/1前後)
- 米国雇用統計(第1金曜)
起きやすいこと
- 9月の権利落ち銘柄のリバウンド確認
- 半期の方向性を探る動き
- 10月ショックへの警戒感
診断
- 出来高増+急落 → クラッシュの可能性(底打ちのチャンスでもある)
- 出来高減+横ばい → 様子見ムード
立ち回り
- 急落時に慌てて売らない
- 権利落ち後に早く戻した銘柄を押し目買い
第2週(10/8〜10/14)← 今週
イベント
- 7-9月期決算の先行発表
- オプションSQ(第2金曜)
診断
- 悪決算でも下がらない → 底打ち(買い)
- 好決算でも上がらない → まだ調整継続
立ち回り
- 出尽くしを確認した銘柄から押し目買い
- 決算ギャップの初動だけ取る
第3週(10/15〜10/21)
起きやすいこと
- 決算を消化した銘柄選別
- 年末ラリーへの期待が出始める
診断
- 出来高増+上昇 → 年末ラリー期待(買い)
- 出来高減 → まだ様子見
立ち回り
- 好決算+通期上方修正の銘柄を拾う
- 年末ラリー候補をリストアップ
第4週(10/22〜10/31)
起きやすいこと
- 11月の年末ラリーを見越した先回り買い
- 円安で輸出株に資金シフト
診断
- 出来高増+上昇 → 年末ラリー本格化
- 信用買い残が増加 → 過熱感(警戒)
立ち回り
- 輸出大型株(円安メリット)を仕込む
- 年末ラリー候補に先回り買い
11月 年末ラリー準備
- 主導権
- 海外投資家(日経平均)が買い主導
- 為替
- 円安が進む → 輸出株有利
- アノマリー
- 年末ラリー前夜、外国人買いが入りやすい
- 需給
- MSCI定期見直し(11月中旬)
- 有利
- 輸出大型株(円安)、値がさ株
- 不利
- 小型株(資金が集中しない)
第1週(11/1〜11/7)
起きやすいこと
- 年末ラリーへの期待が本格化
- 海外投資家の買い越しが目立ち始める
診断
- 日経強い/TOPIX弱い → 海外主導(先物買い)
- 出来高増+上昇 → 年末ラリー本格化
立ち回り
- 値がさ株・輸出大型株に資金集中
- トレンドフォロー(順張り)
第2週(11/8〜11/14)
イベント
- オプションSQ(第2金曜)
- MSCI定期見直し(11月中旬)
起きやすいこと
- MSCI組み入れ・除外の発表
- 年末に向けた「勝ち組銘柄」への資金集中
診断
- 出来高増+二極化 → 勝ち組・負け組の選別加速
- MSCI組み入れ銘柄が急騰 → 機械的買い
立ち回り
- 勝ち組銘柄に集中
- MSCI組み入れ候補を事前に仕込む
第3週(11/15〜11/21)
診断
- 出来高増+上昇継続 → 年末ラリー継続
- 信用買い残が急増 → 過熱感(調整リスク)
第4週(11/22〜11/30)
イベント
- 米感謝祭(11月第4木曜)
- ブラックフライデー(感謝祭翌日)
起きやすいこと
- 米国市場が休場・短縮取引
- 一時的に流動性が低下
- 12月の最終局面への準備
診断
- 感謝祭前に急騰 → 明けに調整
- 感謝祭前に調整 → 明けに再上昇
立ち回り
- 感謝祭前にポジション調整
- 12月のメジャーSQ・損出し売りを意識
12月 需給の極み
- 主導権
- 個人の損出し売りと機関のポジション軽減が交錯
- 為替
- 年末調整で方向感なし
- アノマリー
- 年末ラリー、サンタクロース・ラリー、損出し売り
- 需給
- メジャーSQ、12月決算企業の配当・優待取り
- 有利
- 大型株(年末ラリー)
- 不利
- 小型株(損出し売り)
第1週(12/1〜12/7)
診断
- 出来高増+上昇 → 年末ラリー最終局面
- 小型株が売られる → 損出し売り開始
立ち回り
- 大型株は継続保有
- 小型株は損出し売りに巻き込まれないよう注意
第2週(12/8〜12/14)
診断
- SQ前に急落 → 損出し売り+SQ調整
- 小型株の出来高増+下落 → 損出し売りのピーク(1月のリバウンド候補)
立ち回り
- SQ通過後に押し目買い
- 損出し売りで急落した銘柄をリストアップ
第3週(12/15〜12/21)
イベント
- 日銀金融政策決定会合(12月中旬)
- 12月決算企業の権利取り
起きやすいこと
- 12月決算企業の権利取り相場
- 機関投資家のポジション軽減
診断
- 12月決算の高配当株が上昇 → 権利取り相場入り
- 出来高減 → 機関は年内決済モード
立ち回り
- 12月決算の高配当・優待株を権利付き最終日の1週間前までに仕込む
- 年内決済を意識
第4週(12/22〜12/31)
起きやすいこと
- サンタクロース・ラリー: 最終週に上がりやすい
- 権利落ち後の急落
- 個人の年内最終決済
診断
- サンタクロース・ラリーが不発 → 年明けに調整リスク
- 権利落ち後の下げが小さい → 年明けに期待
立ち回り
- 権利取り銘柄は最終日の3営業日前までに全利確
- 信用の期限を確認
- 1月のJanuary Effect候補をリストアップ
使い方と前提知識
- 今日の日付から、該当する月と週を特定する
- 「今起きていること」を診断する
- 「次に来るイベント」を予測する
- 投資主体と、どちらの指数が主導しているかを確認する
- 信用期間とポジション管理を調整する
投資主体ごとの性質
海外投資家(相場のメインドライバー)
- 現物+先物(日経225先物が中心)
- 日本の信用取引は使わず、先物・オプション・スワップで実質レバレッジ
- 動きのピークは1月と9〜11月
- 配当取りに消極的、キャピタルゲイン重視。日経平均を主導
国内機関投資家(年金・生保・投信)
- 原則として現物のみ、信用取引はしない
- 動きのピークは3月・9月(期末)とリバランス時
- TOPIXを主導。年金はパッシブ運用が中心
個人投資家(需給の歪みを作る存在)
- 現物+信用取引(信用の主役)
- 信用買い残=将来の売り圧力。優待・配当取りに熱心
- 動きのピークは権利付き最終日前後、12月(損出し)、夏枯れ相場
いつも意識しておく構造的な需給
- 日経平均 vs TOPIX:日経強い/TOPIX弱い → 海外主導(先物買い)、値がさ株・輸出株に有利。TOPIX強い/日経弱い → 国内機関主導、分散買い、中小型に資金。乖離が広がるのはSQ前後と権利落ち前後。
- ドル円の季節性:1〜2月と10〜11月は円安になりやすく輸出株、3月・6月・9月は期末で円高圧力がかかりやすく内需・ディフェンシブ。
- 日銀ETF買いの終了(2024年〜):下落時の「日銀買い支え」が消えた。3月・9月のボラティリティが大きくなりやすく、信用買いの「耐える戦略」はより危険。損切りラインの設定が必須。
- 増担保規制:急騰・出来高急増の後に発動されやすい。噂の段階でポジション縮小、発動直後は投げ売り→翌日以降に反発も、解除時は買い戻しで急騰しやすい。信用倍率10倍超は要警戒。
- 週次オプションSQ(毎週金曜):月〜水はSQに向けて方向感が出やすく、木曜はポジション調整で荒れやすい。金曜は建玉が集中する権利行使価格に吸い寄せられる「ピン留め」が起きやすい。
毎週確認する項目
- 日経平均 vs TOPIXの強弱(どちらが主導しているか)
- 信用買い残・売り残の推移、海外投資家の売買動向
- ドル円(円安なら輸出株、円高なら内需株)
- 今週のイベント(SQ、権利付き最終日、日銀・FOMC、保有銘柄の決算、指数リバランス)
- 増担保規制銘柄、信用倍率10倍超の銘柄
- オプション建玉が集中している価格帯
あわせて読みたい